隠しきれないほど 絶望が蠢く こんなはずじゃないんだ まだ僕を嫌わないで どうせまた このザマさ いい加減な真相だけがただ淡々と 浮かぶ 底にまだ 居るようだ 顕現した悪意 代替 敗した符号を 描いた仮面 相対する自己嫌悪に 視線を逸らした 立ち止まれるほどの 理由なんて無いくせに 冷え切った心が 堕落を求める 空回る秒針の けたたましい音が 這い蹲る僕の 踵を捥いだ 立ち止まれるほどの 言い訳をください 減ることを知らない 焦燥と不安 蔓延るペシミズム 孤独を恐れてる きっと償うから まだ僕を嫌わないで 此処にまだ 居るようだ ゲラゲラとこだまする 乗り越えたはずなのに 浅い呼吸 暴走した鼓動に当てられて 濁った肺腑 堂々とのたうちまわる 化け物を孕んで 立ち止まる毎日の 愉楽に慣れすぎた このままじゃ誰にも 顔向けならない 隠しきれないほど 絶望が蠢く 中身の無い僕に 深く根を張る 立ち止まろうとして 倒れたわけじゃない 酷く責めるような 幻聴と視線 微睡みを邪魔して 嗚咽が流れ出る こんなはずじゃないんだ まだ僕を嫌わないで