ガラス窓 映るフィルム 切れる息 眠れない僕 冷たい水 眠り薬 僕を流れていく 反応が過敏になる心臓は粘膜みたい 降りていく 夜の帷幕 陰がかかって―――。 めざめない夢に 僕はやがて落ちてくから 眩暈がして見えないけど 君を連れてく 黒い夜草深い野の中へふたりで 繰り返す自衛さえも 痛いから 幻想でやだ 僕の部屋 回る天井 ずっとながめた―――。 めざめない夢に僕は やがて落ちてくから 眩暈がして見えないけど 君を連れてく 黒い夜深い野の中へふたりで めざめない夢に僕は やがて落ちてくから 眩暈がして見えないけど 君を連れてく ぼんやりとした月のひかり 草はしなしなと揺れ 波のように 僕と 君を そっとさらって―――。 黒い夜草深い野の中へふたりで。