夏の夜に舞う蛍は 君の面影を残し ふわりふわり舞うは 命短し どうしてこんなにも まばゆく はかなく 私の心をとらえるのでしょう 遠くへ行ってしまう 私をすり抜けてゆく 肩に止まったかと思えば 暗闇に染まり もう見えぬ 気まぐれに光る蛍は そう ひと夏の想い出 忘れてしまわぬよう 焼きつけたのだ わかっていたのです あの夏 あの蛍 こんなにも鮮明で 脆い 遠くへ行ってしまう 私をすり抜けてゆく 肩に止まったかと思えば 暗闇に染まり もう見えぬ 手を伸ばし届かぬ距離 肩に止まったかと思えば 暗闇に染まり もう見えぬ 君放つ光 焼きついた あぁ 夏は終わったのだ 蛍は暗闇に染まり もう見えぬ もう見えないのです