歌は夢の物語 いまはここで弾き語り いつか雲の上に立ち 溜息をして とはずがたり 僕の日常細切れにドラマ仕掛けにしたら 耐え切れない日常でも一つの僕の物語 「でも」「まだ」「もう」 「そう」「でも」「まだ」 心揺さぶるその物語を眺めてるだけの自分 一つ足りないコンセント 足に絡まるコード 「そう」「でも」「まだ」 「もう」「そう」「でも」 歌に乗せた言葉だけ ここで弾き語る言葉だけ いつか雲の上に立ち 溜息をして とはずがたり そんなまじめな話をするために 酒を飲みにきたわけじゃない そんな話で頷く分だけ あなたの魅力が薄れてく できないこととやってることと 似合わないこと のたうちまわり いつまでこんな生き方をしよう 立ち止まる暇もないくらい時計を手放せないくらい そして掴んだ物語 浅く薄いお話 「でも」「まだ」「もう」 「そう」「でも」「そう」 「でも」「まだ」「もう」 「そう」「でも」「そう」 明日からまた俺は蛸のほうの姿に戻る 海の底も悪くないさ たまに光る上の方を なんだかんだ慣れてしまう たまに沈み たまに浮かび たまに釣られ たまに食われ たまに色が変わる俺の 手帳 携帯 時計 財布 鞄 筆箱 ノートデジカメ 壊れちまったウォークマン データいっぱいのUSB ギアが壊れた自転車 コード短いイヤホン 捨てるはずだったボールペンは 今でも日記をつけるのに使い 大切にしようとしてたシャーペン 今では誰かの筆箱に眠る 落ち着く時間と場所は一体どこに転がり 点在しているのだろう 絡みつくのは僕の方 睨みつけるのは君の方 不の螺旋階段から誰か出して 誰か出して 歌は夢の物語 いまはここで弾き語り いつか雲の上の上 溜息をして とはずがたり