BPM120を超え 高架下で春が孵る時 鍍金の剥がれたフェンスを 言葉が通り過ぎて行く どうも僕は上手く話せなくて 植え込み飛び出した野良猫を 追いかける君を見ている 散らかった部屋のすべてが 生活の中のストレンジャー 限られたふたりの時間に すぐに黙ってしまうのは もっと君を知りたいから 夕方5時のメロディ 恋人たちのベンチ 意味を探しても 見つからないのはなんでだろう なんかちょっとだけ 君に会いたくなった 「きっと大丈夫」って 聞こえた気がした だから 君のその声だけを 抱え来世も生き延びたいのです 遠くに行っても 灯りが消えてしまっても そうね 迷わず会えたら また抱きしめて良いのかな 最終バス わざと飛び乗って 目的地は決めないまま行こう 車窓から眺めた家々に どんな暮らしがあるのかを 冗談半分 考えてみたりして ハロー&グッバイの境目は いやに表裏一体で 僕なりに素直な言葉で 伝えてみようと思った 夜明けの交差点に立ち 君に電話をかけた どうしたって僕らは 視えない未来に ちょっと足踏みをするのです 価値だけ探してもう迷わない様にと 君は生き方をくれたのです 君のその声だけを 抱え来世も生き延びたいのです 遠くに行っても 灯りが消えてしまっても そうね 迷わず会えたら また抱きしめて良いのかな