それは白昼夢と言うには 鮮明なイメージ。 兵器のようなコインランドリー。 ぼくらの色とりどりの 洗濯物が回った。 行き交う人々は口元隠して 斯くして永久に言語は死に絶えて 天気雨だけきらきらしていて、 なんだか飛び降りそうな女の子 公園だ、ノーバンバー、 暴言が、聴こえた。 さよならを脳天が覚えてんだ。 語源が美しい言葉を 並べては僕らは、 見え透いた嘘が見えないように、 濁った目、わざとしてたんだ。 もうとっくにわかってしまったんだ もうとっくに。 逃げ場のない街。 走っても悲しまない朝方 カナリア色のきらきら 君が昔話をしてから 黙って死のうかなと思ってる 逃げ場のない街。 逃げ場のない街。 (最終兵器は何? 手首で10秒計る脈、 脈絡の無い速報、 補償のない部屋で 混沌と絡めたキャラメル)