珈琲一杯四百円で 約束してない待ち合わせ 外は雨だって教えてくれるのは 色を失った街の風 貝殻、雨傘、風景画。 どれも綺麗に思えてしまうのは、 浮かんでは消える夏の星座。 君が「死にたい」なんて 言ったせいだ。 風船が。 宇宙にゆくと 信じてた あの頃みたいに 手を離してよ。 君は花嫁さ くそのような現実の。 水槽の中の俺は 青い顔をして、 夏の星座とかシンセサイザへと 光が刺す日を 待っていた 俺の子供の頃は天国だったらしい 駅前のテナントに 真新しい喫茶店が入って この町は死んでゆく この町は死んでゆく