私の1/2(はんぶん)に たとえばポケットに 一つしかない赤い林檎を ためらいもなく両手に おいてあげる優しさを 持っていたいから 空元気の向こう側で ふたつの背中が静かに並んだ時 初めてひとりの 人間(ひと)になれるようで 季節はずれの ふたつの線香花火 小さな灯が落ちるまでつき合ってよ Under the moonlight 永遠の1/2(はんぶん) 笑顔が途切れると 素知らぬふりで歌い始めた 肩越しの存在が 空白を埋めるように そばにいてくれる 取りとめのない話のように ふたつの横顔 向こう見ずな片割れは 寂しい時ほど はしゃいで見せるけど 心の1/2(はんぶん) 涙で濡れたときは 差し出す傘の中 素直に入ってね Under the moonlight 〈♪〉 近づくと似てない光の破片 重ねて太陽に透かして見れば 色をつけて呼び合うもの ふたつの背中が静かに並んだ時 初めてひとりの 人間(ひと)になれるようで 季節はずれの ふたつの線香花火 小さな灯が落ちるまでつき合ってよ Under the moonlight