どうしようもないような 夏の気怠さを 拭い去るように 海辺を歩いた ただ風を縫った 君の好きな曲が 流れてきたから バツが悪くなって すぐ 停止のボタンを押した 目を瞑って ただ 耳澄まして 僕が このイヤホンの奥から あなたの鼓膜を掴むような 歌が 歌えるなら 生ぬるい夏の名残も 忘れられないと思うような 「生活」を歌うよ どうしようもないような 夏の気怠さを 拭い去れなくて 僕は走り出す ありふれた夏の温度と わかったような口きく誰かの 鼓膜が愛した歌が 嫌いで どうにもならない感情ばっかりだ 目を瞑って ただ耳澄まして 使い捨てないで 鼓膜で愛して 僕が このイヤホンの奥から あなたの鼓膜を掴むような 歌が 歌えるなら 生ぬるい夏の名残も 忘れられないと思うような 「生活」を歌うよ このイヤホンの奥から 生ぬるい夏の名残も 忘れられないと思うような 「生活」を歌うよ 鼓膜に愛を