自分の時間だけ止まってるみたいだ 笑った横顔が僕を照らした 高く伸びる雲の景色を あなたに当てはめてる 夕暮れの天津風 赤く染まるヒグラシの声がして 目が覚める 茜の丘踊る二つの影 あなたの声今も届くようで 遠くに逃げていく暮相の空を 眺めて想う夢を見てた 自分の時間だけ止まってるみたいだ 夏が呼んでいるそんな気がした こぼれそうな言葉をすべて 静かに飲み込んだ 川を渡った 山を登った 海を覗いた あなたの声が ソーダのように弾けていく 星をなぞった 明日を描いた 今日を笑った そんな記憶が僕を急かしていく 暮相に染まる あなたの姿を どれだけ想っても まだ届かない 光の中揺れるあなたの髪 東の空覗く月がにじむ 額に流れる涙を写した まだ僕はきれいな夢を見てる 自分の時間だけ止まってるみたいだ 昔の横顔が頭をよぎった 息を吐いて空を見上げる あなたを待つ