ふわふわ飛んでゆけ 風向きは読まずに 目的地は一つ 届かず落ちていてもそれでいい 直接言えなかったこと 伝えたつもりになって 仮に君に伝わったとして 恐くて逃げ出すだろう 会いに行かず さよならを告げて どこか遠い所へゆく 心なんて読めないからこそ 面白いと思い込んで みんな正解の形なんて 無いことはわかっている それでも真っ直ぐ 向かってゆくものたちを横目に 折り目だらけでかっこ悪いともがき 続ける 会いたいと願う度僕は 胸の奥が締めつけられる 恥じらう気持ちに火をつけて 最深部に触れてみる 片手で担えないほどに 膨れ上がった気持ち 逃げてばかりの僕だから 君が逃げてしまうんだろう 会いに行かず さよならを告げて どこか遠い所へゆく 心なんて読めないからこそ 美しいと知った 消しかけてた思いを折り込んで どこか遠い所でまた 同じような涙は流さない この紙飛行機は 引き出しの中を 飛び続けて