安全地帯から笑った 奴らを振り解いて、 光を探し走った。 何日、いや何年 先を急いで俺は 正義と哲学をもったが、 いつの間にか俺も 傍観者になっていた。 ああ 涙で日が暮れて、 涙で火が消える。 波風、俺を待つ。 五月雨、俺を打つ。 この何にもない砂漠で 幼い俺は歩いていた。 いつの日かオアシスに辿り着くと 信じて。 照りつけるアツさの中 でも俺の方がアツかった。 だがそれも諦めたんだ。 諦めたことにしてた。 ああ 涙で日が暮れて、 涙で火が消える。 日照りは影を知る。 砂風は俺を斬る。 ああ 涙で日が暮れて、 涙で火が消える。 波風、俺を待つ。 五月雨、俺を打つ。