トンネルの狭間から海が見えたら 到着の合図 最後のカーブ曲がって 海の護り手は灰色に輝いて 静かに佇み迎えてくれる ロータリー抜けデッキへ出れば 吹き込む潮風 降る日差し 港の喧騒の中で 果てしなく続く空と海の端を 切り取って収めたいくつもの写真 優しさと強さと歴史の香りを 感じながら歩く町 最初に降り立った駅は一つ手前で 草むらに隠れて 錆びた3つ目の線路 長くて短いホームを見下ろして 遠回りで歩く道を確かめた ホタルにつられ寄り道もして 迷ったことも楽しんで 港を見下ろす丘へ 果てしなく続く空と海の端を 切り取って収める 海と空と坂の町 優しさと強さと歴史の香りを 感じながら見渡した 幼い頃に夢中になった 本の舞台を感じながら 急坂を少しずつ下る 果てしなく続く空と海の端を 切り取って収める 海と空と坂の町 優しさと強さと歴史の香りを 感じながら口ずさむ