古びた駅舎の赤い屋根も 名前を知らない白い花も あの日と同じままだから ほんの少し胸が痛む 変わることも終わりがくることも 記憶が遠くなっていくことも 思っていたよりはずっと 優しいことだったみたいだ 隠れるように生きていた僕を 君は見つけてくれた ありがとうって言えないままだから あの日の君に続く道を今も探してる 君もまたここに来たのだろうか 隣には誰がいたのだろうか ひとり考えることさえ 後ろめたく感じるけれど 指切りをできなかった僕を 君は許してくれる? さよならさえ言えないままだから 隣の君の静かな熱を今も感じてる 思い出すのは笑顔ばかりで 照らし続けてくれるけど 僕はあの頃ちゃんと笑えていた? そうだといいな 素直になりたかった 忘れるのがへたくそな僕を 君は忘れてほしい 思い出は波に預けていいから どうか溢れるほどに 優しい今を生きていて