初めて手を繋いだ日も こんな匂いの日だったな 君のいない街にひとり 余計冷たく感じる風 片付けられたまま もう見つけてもらえず僕は 引き出しの中置いてかれた アルバムみたいだな 君の名前が消えた共有も 散らかったままの助手席も 慣れてしまったな 君のいない部屋は 静かすぎて耳が痛いけど 「またね」と手を振る改札も ひとつに重なる夕影も 消えてしまうのは きっと僕の方だね まだ君に見せたい ものばかり 最後に君と笑った日は 何をしていたんだっけな 思い出せず僕はひとり 褪せた色の空に笑う 焼きつけられたまま もう愛してもらえず僕は まるで炭酸に捨てられた サイダーみたいだな 君の名前が消えた共有も 散らかったままのこの部屋も 慣れたはずなのにな 君のいない日々は どうしてこんなにも 痛いんだ 僕の名前を呼ぶ君の声も おどけて笑う君の顔も まだここにあるのに 忘れていたんだな 今更遅いよな 君の名前が消えた共有も 散らかったままの助手席も 慣れてしまったな 君のいない部屋は 静かすぎて耳が痛いけど 「またね」と手を振る改札も ひとつに重なる夕影も 消えてしまうのは きっと僕の方だね まだ君と見ていたい ものばかり