読みかけの小説を手に取って ページめくってみたけど ちっとも進まないまま 南向きの窓に向かって ため息ひとつ 三日月に笑われてるみたい 好きになった方の負け さみしくなっていくだけ 忙しいことなんて わかってはいるけど 好きですって言ったのはそう あなたの方だったはずなのに 電話のひとつくらいも ねえできなかったの? 会いたいって言い出すのは いつも私の方な気がする こんなに好きになるなんて 思ってなかった このまま眠くなったらいいのに 明かり消してみたけど 灯ったままの気持ち 言いたいこと隠して毛布に 潜り込むのは あなたに嫌われたくないから 悪気ないことだって わざとじゃないのだって 全部知ってるけどそれでも 会いたくて なんでもない通知にも 期待してまた落ち込んで これじゃあいつまで経っても 眠れない 好きになった方の負け さみしくなっていくだけ 忙しいことなんて わかってはいるけど 好きですって言ったのはそう あなたの方だったはずなのに いつから 本気になってしまったんだろう 私 どこにいるの?なにしてるの? 書いては消えていくメッセージ 電話のひとつくらいも どうしてできないの 告白してきたのはそう あなたの方だったはずなのに 涙するのはいつからか私になってた ずっと待っていたんだよ 少し疲れてる君と 出会えたのは夢の中