ねえ 街を灯す愛は どこにあるの 今日 明日の希望にさえ 飢えている 人を乗せない メリーゴーランドは 廻り続けて もうどれくらい? 灰となり 麈となり 消えて行った楽園よ 残された者にまで 奪われずにいて 道半ばに逝くなら ねえ 青空見えないよう願ったなら もう無駄な期待なんて 知らず済む? 哀し暇(いとま) 錆びつく観覧車 巡り巡って 還り着く場所 降りしきる雨の中 抱きしめた小さな夢 諦める事にまだ 慣れずにいた頃 聞き飽きたその雑音(ノイズ) 矛盾の世で齧(かじ)られた 正しい果実 嗤(わら)う人も知っている その苦さ 此処で僕が朽ち果ててしまっても たった一度の声 伝えたい 身も竦(すく)み この痛み 擦り傷だらけの心 優しさは染みるからきっと不似合いで 嗚呼 嗚呼 誰に問わずとも 許される祝福が在(あ)りはしないこと きっと理解していた