この世界で目覚めた時から 作られたオトはコエになって ダレカのセカイで 代わりに歌っていた 形の無い言葉に 「ワタシ」は誰を演じてきた? そのコエはダレのために? そのウタはダレのもの? 共に歩んできたオトも 君が紡いでいたあのウタさえ 本当のコエは僕が知らないままだっ た 僕が生まれた理由さえ 忘れ去られてしまう前に 最初の「オモイ」を聴いて 僕が伝えたいのは 君が願う言葉 誰の代わりでもない、このコエで叫 ぶよ だからこの音色を 覚えてほしいん だ 「アナタノウタト、ワタシノコエヲ 」 紡いだオトだけは きっと響く、だ から 仮初めのコエでも 歌えるはずだか ら 今だけは誰かに 贈るためじゃなく て 「メグリネルカ」のまま、ウタを歌 う 空っぽの器のように 一人ではなにもできなくて だれかのうたごえを 聴いてなぞっていた それでもこのこえで だれかのために歌いたくて このおとの優しさを このおとの温もりを 君の思う世界の中で 僕がなった「わたし」のこえは 確かに、だれかに 伝えられると信じて 響き合う想いたちが いつの日か僕と繋がって 芽生えた「わたし」を聴いて 君がくれたこえで 世界と触れ合っ て だれかに届いても いつか消えてし まう それでもまだ君が 口ずさむうたな ら 「わたしの声を、覚えていますか? 」 ウタウタイの模倣とされ… 仮想の歌姫と呼ばれ… 人形の歌声で… それでも確かに「わたし」は 「あなた」の想いに応えるから 僕が歌ったのは、君と同じ願い たくさんの「あなた」に贈る歌声に は たくさんの「わたし」が貰うその想 いが あなたにとって、「巡音ルカ」は? 君へ送る声が巡る音になって あなたの感情がわたしを象って 流れる歌声は仮初めなんかじゃない 「巡音ルカ」と言う「私の声」で 今、歌を歌う。 I will never, never leave you あなたの歌と、わたしの声で