愛してよなんてことばっか 歌ったってどうにもならないや 愛してるなんて言葉が 癖になってもう響かないや 曖昧な距離ばっか悩んで そこからどうにも動けないや 垣間見えるきらめきに 心ばっか動かされてんだ 思い通りの 後悔の歩道橋の上 見下ろすような この思考回路ももう 肯定すらありつけないまま 後考 この香日を暮らすと歌う 対抗と論い 反発は間髪なく 手放すことを佳しと 仕立てた日々 燃え残る灰の香 恋い焦がれる 思議と邂逅 即効性の 毒みたく残酷 ああ鼻が曲がりそうな 青春の残り香 掻き消し、隠し、上塗り潰した 強い香りに 咆哮しあの高峰を見越し 遠き日の浅き夢にも似た 紅茶に浸す洋菓子の記憶 記憶すら この醜悪さを許そうだなんて 思わないしまして 美しくなんてない ただ口実にも足りやしないから 長々息を吸い吐くより 望みの悖る 思い通りの 煌々と驕り高ぶる 未来予想図の一欠片だとか 嘲笑すら 掌中に収めようとすれども まだ満たない この後悔と歩道橋の上 見下ろすような この思考回路ももう 肯定すらありつけないまま 後考 この香日を暮らした 脳ばかり富んだ日々すらも 疎んで愛せ