こんな夜中に電話をかける あの男はあたまがおかしい それを今かと待ちかまえてる あの男もあたまがおかしい そんなふたりのあいだにはさまって にこにこしてる女のあたまが きっといちばん、やっといちばん おかしくなったらせーのの合図で なぶりあい、なぶられあい、 なぶりあい、なぶられあい あの子いいこねと鼻をきかせる 女のからだうつくしい あの子いやだと目を光らせる 女のからだうつくしい そんなふたりのあいだにはさまって にやにやしてる男の顔は おおかみのような目、 光もなにも無いけど いっぽんあしで立ってるすがたを なぐりあい、なぐられあい、 なぐりあい、なぐさめあい 夢をみた、女と女が こっちを見ながらひそひそ話して ふたりは一緒にとびらをくぐって 光の中の光の中へ 男と男のあいだにはさまって 突然に目が覚めた男は 派手なパーマ、思い切った水色、 サンバとタンゴのあいだのリズムで なぶりあい、なぶられあい、 なぶりあい、なぶられあい