箱崎ランプからずっと遠い街 開けっ放しのアクセル 鈍い回転数で走る 真夜中の街 ずっと遠い街 あてにならない地図をひらいたまま ふかした煙草にあの娘が揺れている わたしの居場所からずっと遠い街 希望も絶望も音沙汰ないよ、と 他人まかせに走る 真夜中の街 ずっと遠い街 また分岐は左 喉乾いたし 天気は下り どれだけ フロントグラスがきれいでも その目は わたしを捉えない わたしじゃ変えられないよ 暮らしの匂いを わたしじゃ変えられないよ わかってる それでも助手席は 空けたまま 会いにゆくんだ わるいことがしたいよ ふたりぼっちで わるいことがしたいよ わたしはクライド! わたしはクライド 夢を見続けてたいよ 連れ去ってしまいたいよ かなわない