時は15世紀 舞台はルーマニアのドラゴン 騎士団総長治める公国ワラキア 父の名を継ぎ齢十二で人質となった ヴラドはその地で初めて目にした 「あの処刑方」 捕虜の間に父・兄暗殺 愛する祖国は身内が蹂躙 ヴラドは誓った祖国の奪還 強さを手に入れなくてはならない 冷酷無慈悲で奪わなくては 敵国オスマン臣従結び 祖国へ凱旋 親族貴族を殺しに殺した大粛清 弾けろ 内に宿した 怒りと濁り 血を爆ぜて 墓を掘れ 己の眠る 永劫ベッド 鳴き叫べ さあ貴様たちが背いた男は さあ目を凝らして男の字名を 「ドラクル悪魔の子の乱舞」 ヴラドに子ができ始めて芽生えた 喜び 愛情 それらが彼を 変えるのに時間はさほど掛からず かつて幼きヴラドが父から学んだ 禁秘を我が子に伝える 領内北西カルパチア山脈 平和なワラキアに影が射した オスマン親書に書かれた奉納 領内五百の優良男児をただちに スルタン(皇帝に)献上せよと 親書の末尾に書かれた無慈悲な 絶対条件 試されたヴラド 妃も家臣も城内絶望 「貴君の子息も必ず含めよ」 背けば臣従関係破綻 飲めば愛する息子を失う 侵略恐れる家臣を前に利発な ミフネは己の責務と 「父上予は敵国いきます」 走らせ 牙の山まで 昼夜問わずに 振り返らずに 魔の血を 飲めば呪いが 血族末まで 解けることなく 人智を 超えた力を 祖国救亡 それがため 人を捨て 呪血一族 開祖誕生 ドラキュラ公 十万大軍森奥深くに誘い出したら 闇はヴラドの舞台 後世に男の名を轟かせた闇夜の襲撃 トゥルゴヴィシュテの惨劇 串刺せ 串刺せ 殺戮SHOW