不純と接吻

歌詞

別に 軽蔑してくれていいわ 新宿三丁目の交差点を横切って 私の過ちを抱いてくれる 彼に 逢いに行く そうよね 約束された未来のままなら 本当の気持ち 置き去りにしてたわ 尚更 白々しいのよ 理想擬きの生活 ハッピーエンドの後先を どうして 大人は 語らなかったか それはね 暮らしは 大抵美しくないからよ 不純と接吻 麻酔みたいに ほんの三時間 そしてまた 絶望に不時着するの 不純と接吻 少女みたいに これは純愛か 常識なんかいらない 心底 不愉快だわ 初心(うぶ)な頃はまだ 戸惑わせてたの 罪の意識 煙草の苦味みたい 今では それが良いだなんて 馬鹿ね あなた まるで 他人事 美女でも 野獣でもないこの躰 何匹人格(ペルソナ) 飼い馴らしてるの お願い 一つにして欲しい だから 今夜 彼が必要なの 「もっと早く出逢えてたら... 私の人生 変わってたのかな」 そんなね 若(も)しもと 心中したげる義理はないの 不憫な従順 倫理の奴隷 せめて三時間 孤独はね 埋めるため 存在するの 不純と接吻 少女みたいに 最後の純愛 私が私自身を偽って もう生きていかれない 別に 軽蔑してくれていいわ 新宿三丁目の交差点を横切って 私の過ちを抱いてくれる 彼に 逢いに行く