初夏の街の片隅誰もいない街路樹の 下で 長い長い暗闇から蝉がはじめて空を 見る 諦めてしまいそうなシワシワの羽を 背負って 土の中には戻りたくないと震える足 を伸ばす どんなに考えてもどんなに頑張って ても 何もかもうまく行かなくてすべてを 投げ出したくなった いっそこのまま逃げ出せたらどんな に楽なんだろう? でもそんなことを君は望んでいない んだろう? 高く高く君の空をいつかその手に掴 むために 今はそこで痛む心の涙を何度も流せ ばいい 遠い昔に君が見上げた眩し過ぎる空 の輝き 数え切れない数の想いと 自分の涙の果てにあったんだ いつか一緒に暮らそうって言ってく れた優しい彼女(こ)や いつも口には出さないけど心配ばか りかけてる人 思えばどれだけの夢や想いを踏み台 に僕は 気づけばこんなところまでずっと歩 いて来たんだろう 街路樹の下何度も何度も描いたんだ 立派な羽で何処までも大空を駆ける 命のヒカリを散らし小さな足を踏み しめて やがて色づいたその羽で 大空へと舞い上がったんだ 雨降りの中 歩みを止めて君はただそこに立って いるだけ 過去のヒカリや誰かの夢にただただ 深く埋れて行くだけ 土砂降りの中傘も差さずに震える足 を踏み出せたなら 雲の切れ間にヒカリ射す時 君の羽は色付いてるから 高く高く君の空をいつかその手に掴 むために 今はそこで痛む心の涙を何度も流せ ばいい 遠い昔に君が見上げた眩し過ぎる空 の輝き 数え切れない数の想いと 自分の涙の果てにあったんだ ヒカリを目指せ ヒカリを目指せ ヒカリを目指して 行け