夏色の空 虹色の風 綿あめみたいな雲を追いかけ 走る畦道 駆け抜ける度大きな向日葵ゆらゆら 揺れた 得意げな顔 宝物だね 虫篭抱えて笑ってた日々 変わらない空 夏がまた来ても 僕らの夏休みはもう来ない ある日見つけた古い絵日記 色鉛筆で描かれた向日葵 7月20日 晴れ 蝉が鳴いてます 今日から夏休み いつからだろうこんなにも 夕暮れ時が遅くなって いつからだろう 何故なんだろう そんなこと気づかなくなった 夏色の空 虹色の風 綿あめみたいな雲を追いかけ 走る畦道 駆け抜ける度大きな向日葵ゆらゆら 揺れた 得意げな顔 宝物だね 虫篭抱えて笑ってた日々 変わらない空 夏がまた来ても 僕らの夏休みはもう来ない 吸い込まれるように捲った絵日記 色鉛筆で描かれた花火 8月20日曇り 祭りばやしが 夏の終わりを告げる いつからだろうこんなにも 夕暮れ時が早くなって いつからだろう 何故なんだろう そんなに寂しくもなくなった 夏色の夜 打ち上げ花火 消える度何故か切なくなって 母親の手に 揺られ見上げて 繋いだその手を「ギュッ」と握った 終わらないでよ 行かないでよ 胸の中ただ何度も願ってた 変わらない空 夏がまた来ても 僕らの夏休みはもう来ない 子供の頃は 過ぎてく夏の 夕陽は大切な宝物で 大人になって 聴こえる夏の 音色に振り向きもしなくなった 絵日記の中 色鉛筆で 描かれた日々はもう消えたけれど 窓を開ければ 夏色の空 変わらない夏がまたやってくる