しぶきがあがった 彼女が飛び込んだ 夢という海に 宝を見つけて潜ってった 意気地がたりない 私はただ眺めている 夢という海は まだ濁ってなにも見えないや 弱音が水を不透明にする ほどこう スニーカーの紐を 恐れず 一瞬の冷たさなど 今夜君が沈めた片足で 案外海は澄むものだ いつ気がついた? 宝を見つけても 夢という海は あまりに深く広すぎる うまく泳げないし 手が届かないし 私なんかがって恥ずかしいよな 「でも」「だって」そんな劣等感で 君のコンパスの針を曲げるな 見渡せば群像 飛び出した雲上 押し寄せる春涛 踏み出せば群青 見渡した群像 飛び出した雲上 押し寄せる春涛 ずぶぬれが勲章 踏み出した群青 ほどこう スニーカーの紐を 恐れず 一瞬の冷たさなど 今夜君が沈めた片足で 案外海は澄むものだ 断崖絶壁じゃない ここは