突き落とされた 暗い井戸の水に起こされた 動悸と眩暈でグルグルと脳髄が眠り 第一の夜 やたら派手な服を着たワタシは 此処へ至るまでの記憶がない。 目の前には黒衣の白い女。 どうやら修道女のようだが、 瞳に信仰の色が無い。 触れた温かさ 堪える事なんて出来ようか 貪りに明け暮れた 弄り過ぎたので「壊レマシタ」 第二の夜 女が凡てを受け入れるので 其の美しい躰に 溺れてしまいました。 気が付けばあたりに柔らかな「赫」 が広がっている 此処はどこなんだろう? デス リミッテッド ドグマライゼーション ねぇ…アナタもママじゃないの? Geist Seele Wille Zelle eins zwei drei vier 答えを教えて! さぁ踊り明かせ 「崩壊ピエロと気狂いシスター」 身が朽ちるまで愛し合え "いつまでも、いつまでも、 踊りましょう――?" 第三の夜 夜なのに明るい、 心とは裏腹に現実は鮮やか。 彼女は変わらず微笑む、 嫉妬のような感情から爪を立てる。 白い花が真っ赤に染まってより 美しくなった。 最後の夜 そういえば一度も声を…… 聴いていない? 代わりに、 ズルズル音がして印象が 暈けてきた。 鏡を見続けて起きてしまった ゲシュタルトの崩壊のように。 デス リミッテッド ドグマライゼーション ねぇ…アナタもママじゃないの? Geist Seele Wille Zelle 助けてください…… 血と肉を喰う 「崩壊ピエロと気狂いシスター」 骨に成るまで愛し合え ふと、周りの景色がなくなった。 暗闇の中、取り残されてしまった。 記憶も自我も拠り所も失った ワタシは――。 何処に居る?何処に居る? 何処に居る?何処に居る? 何処に居る?何処に居る? 何処に居る?何処に居る? 何処に居る?何処に居る? 何処に居る?何処に居る? 不意に射した白い光に 強烈な懺悔の念と祝福の残滓を 感じた。 其れはとてもとても小さな 火だったが ワタシを取り戻す為の灯火だと 思った。 この熱を抱いて歩く。 殻に、膜に触れ、引き裂いた。 聞こえる…聴こえる……彼女の声は 「 」 さぁ踊り明かそう 身が朽ちるまで愛し合いながら 血と肉を喰う 「崩壊ピエロと気狂いシスター」 骨に成るまで殺し合え 手を取り混ざったワタシとオマエ eins zwei drei vier 目を覚ますとボクは…見慣れた 部屋の… ……慣れ親しんだ ベッドに横たわっていた。 ――声が聞こえる。 「治療は、完了しました。」