揺れてないで 触れられないで 見えてないで いて、また、染み付いて 消えてないで 聞こえなくて 轟音の中、それだけを見て 水中に浮かぶ 貴方を見ている 水中に浮かぶ 過去は見ないでいたい 目が覚める 体を起こす カーテンを開けても まだ、夜明け前 光を待つ 涙が流れる 光が追う 涙が光る 冷たい、ただ温かく触れるのを待つ その揺らぎさえも詠む 歪みさえものむ 冷たい、ただそこへ届くまで伸ばす その抵抗をのぼる、飛ばす、溶かす 冷たい、ただ暮れるのを待つ その余白さえ過ぎる でもまだ、遠く 冷たい、冷たい、 もうそれさえも慣れた 痛みならもう要らない、 ただ美しくなりたい 水中に浮かぶ 貴方を見あげた 水中に浮かぶ 光へ連れて行って 水面に揺れる 輝くそれが 水面に揺れる ずっとその先で、ぼやけて 水中に浮かぶ