日が沈むのを見ていた 雲の向こう 夜の隅 ひとつだけ嘘をついた 路地裏は雨の匂い 誰にもわからなくたっていいよ どこにも辿り着かなくていいよ この歌に意味なんかないよ それでもきみの世界の 端っこのほうに今日も いられたらいいよ この日々がなくならないように 名前をつけたら このままふたりぶんの 言葉で話をしよう この目に映るだろうか この手で届くだろうか さよなら、いつかのきみへ 朝を待つ ぼくのうた できれば気づかれないように それでもいちばん近くに このまま忘れないように 誰にもわからないように たぶん ほんとうのこと