ほんの数秒息を止め 試した『未来』の意味を 答えなんかいらなかったんだ 明日はいらない必要ない 見下ろす街並み 重くなる目こすって 時の流れに逆らおうとする 止まない雨に濡れ 乾かないこの心に 傘をさしてくれたのは 背中に頬つけた君 この場所は妙に静かで 『まるで世界に 二人ぼっちみたいだね』 小さく零したんだ 見下ろす街並み 重くなる目こすって 時の流れに逆らおうとする 止まない雨に濡れ 乾かないこの心に 傘をさしてくれたのは 『時間が来た、もう行かなくちゃ』 無情にも君の表情が綺麗すぎて うつむいたまま手をふったんだ <♪> 『今』と闘う勇気がなくて 冷たかったんだよ 震えていたんだよ でも今は違う 見下ろす街並み かすみだす目ぬぐって 『また会えるよね?』 不確かにうなずく 震えた約束が 変わろうとする明日に 傘をさした 出会えて全てが 『今』を映しだしたから 一瞬の気持ちを大切に思えた 残された僕に 傘をさしてくれたのは 背中に残ったわずかな温もり