神無月 深まる秋 紅く続く街道 千切れては舞い落ちて擦れ合う 葉の調べ 共に歩んだ川辺を 水に映ゆる横顔を 白く柔き手の温もりを我は行く末も 忘れじ さらばさらば愛しき人よ 永遠に誓いし夢よ 渇き傷の片手に滲む涙が嘆きを潤す 今宵も月は満ちてゆく 結ばれて離されて我は何処へ向かう 悠久の営みに巡る悲哀 生きる人の酸いも甘いも無常に燃え 尽き果てる さらばさらば愛しき人よ 願い散りゆく運命 夢に紡ぐ秋風の詩 ただひたすら其方が為 さらばさらばみち足りし日々 流れ流れ彼方へ 想う其方 遥かな空に 届かぬ別れの慟哭 果てなき旅路は儚く 今宵も月は満ちてゆく