朝霧、悲壮のち。

歌詞

悲しい歌、唄う君。 思い出すのなら 唄わなければいいだろう？ 寒空じゃないのに冷える身体が いらなく思えて、そっと、解いた。 「きっとそれは決められていた ことなんだ」と、 振り返りもしないで君は言った。 じゃあ、奇跡なんて この世にないって言うの？ 「でも幸せだな」って 泣きながら笑うなよ。 一度だってその歌の 理由を聴いてはないけど そんなに悲しい歌、唄わないで。 ねえ、僕はもう何も救えない？ 僕の臆病な歌は いつか優しい歌になれるかな？ 無理だよ。 だって心があどけないから。 また閉ざして、隠して、 嘘唄うでしょ？ これが僕で、 だからそんな世界は透明。 明けない夜は明け、 ちょっと世界は透明。 泣いてるみたいだ。 君みたいだ。 刹那、朝日が昇って君が消えた。 一度だって誰かの 願いを聴いてもないのに、 そんなのはズルいよな。 それだって縋りついたモノに 願うのは君がいないから。 朝霧、悲壮のち。 蹲っていないで、ねえ！ 君にはもう、会えない。 だから僕は死ぬまで この歌を紡いで、いつかきっと、 きっと君がいるところに届いて、 また笑ってよ。 一度だってその歌の 理由を聴いてはないけど そんなに悲しい歌、唄わないで。 ねえ、僕はもう何も救えないくせに 明けた今日も君から 優しい愛を貰って、 喜んで悲しんでいた。 君は泣いて、泣いて、 朝霧に消えた。