星あかりのオール もたれてみた胸は あたたかい音がした そこに幸せが まるであるように だけど今夜どこも 岸辺とは限らない 花の香りまで 深海へと誘うわ さみしさを理由に ふれあう指先は きっとどちらも 救いはしないもの くちづけに閉じるその目で 心はなにを見逃す 罪深い夜空にも 月は美しい 時がいつか二人 連れてゆく 最果てに 夢があるなんて あなたはあどけない 強く抱きしめても たどり着けないほど 遠いところに わたしの愛はある 慰めを許す素肌で 心はなにを見捨てる いま満ちる明かりさえ 月は裏切る うつろうしかないオールに あなたは星を散りばめ どんな傷も癒せる 時をくれますか くちづけに閉じるその目で 心はなにを見逃す 罪深い夜空にも 月は美しい 漂うしかない舟では あまりにせつないけれど すべて知って委ねる 波もありますか