青ざめた春に遭った 仰いだらそこに在った 世にも雅やかな 曖昧(グラデーション) ある日の帰り 紅掛空の 淡い色に見惚れました 愛らしくてトゲのない 穏やかで柔らかい 幸せってあんな感じかな 切り傷さえ癒えそうだ 生き抜くために弱さ捨てたら 一年草はもう咲かない 春逝きし晴れ 言葉じゃ満たない 微睡に暮 最後にしたい 泣き腫らし晴れ 陽は目に赤い 優しそうな 空に溶けてみたい 身の丈を超えて尚も だんだんと上がる彩度 世にも美しい 明暗比(コントラスト) さよならの 臨場で 儚さに魅せられて息をつなぐ 春の残骸が 天へ召されて 薄花色の空を編んだ 今ここに在る 理由が不詳だ 夏めけよ人生 春尽きし晴れ 理屈じゃ癒えない 微睡に暮 さよならしたい 散り際に晴れ 泣き笑うイタイ 長閑そうな 淡色に溶けたい 春逝きし晴れ 夏空を誘う 微睡に暮 まだここに在る 花降らし晴れ 旅立ちに祈る 愛しくって 愛しくって 春逝きし晴れ 言葉じゃ満たない 傷つくことも 最後にしたい 泣き腫らし晴れ 陽は目に赤い 優しそうな 空に溶けてみたい