移りゆく街並みを眺め彷徨う 過ぎ去りし思い出は昨日のよう 我武者羅に只管走って 夢を語る儘に描いた 青写真の行方も変わったな 逃げるように吸い込まれた高架下で 差し込む陽射しから見えないよう 寄り添った 忘れないと口をついた拙い声 さよならだけ言えずに未だ 沈みゆく夕焼けに焦れ揺らめく 愁嘆に咲いた花 夏の匂い こぼれ落ちた一房から浸潤した 不安と 熱を帯びた両頬から眩しいだけの恋 終えることの美しさを知ったとして 縋るように蜷局を巻き返事を待つ 逃げるように吸い込まれた宵の淵で 沸き立つ兆しから抗うよう はみ出した 何時迄でも口遊んだ君への歌 さよならだけ言うのは今だ ねえ 儘ならないで ねえ 何もないから ねえ 憎めないでしょう その癖を ねえ 忘れないでよ ねえ また出会えたら ねえ 変わらないでしょう 朝にはきっと