この短すぎる旅に すべて賭けてみようと やっとたどり着いた部屋は 日壇の香りがしていた 抱き寄せる瞬間にあなたが見せた そのためらいが この恋の行き先を 私に教えた どうにもならない明日に 心をえぐり取られても それでも 構わないから こんな形でしか 咲けない出逢いなら せめて傷跡 残して ずっと想いつづけた日々 今さら告げたところで そんな昨日を集めても 未来は変わってはくれない あたなに抱かれながら 暗闇へと転がり堕ちてく まるで夜にはぐれた みなしごのように 私の涙を止めて “帰さない”と言ってみてよ 身体がちぎれるほどに きつくしがみついた つながるはずもない運命の かわりに 急ぎ足の夜明けに ベルが鳴り響く すべてが遅すぎたなら どこまで振り向けばいいの 答えも言葉もいらない 遠く離れたとき これが精一杯の 恋だったことに 気付いて