窓の外に空が見える 私の名前を呼ぶ声 風に揺れていた Tシャツと夏のにおい こんな風景が 記憶のすべて そばにいる事しか 私できなかった 振り向けば切なくなる 無邪気な横顔 忘れないで 私がいたこと 時間に流されて こんなに遠くへ来たけど 積み残した荷物がある 聞かないで逃げてしまった こんな別れ道を知らずに 暮らした部屋が 今はただとても なつかしくて 恋に夢中だった あの頃の私に たぶんもう逢えないこと 私は知ってる 静かな寝息を 数えた夜明けも 触れた手のひらも 今ではすべてが まぼろし 穏やかな日々も 重ねた想いも 時間に流されて かすんでゆくけど 忘れないで 私がいたこと 忘れないで 最後に恋した あなたへ