この街の色 夜明け前の空模様 いますぐ君に伝えたいのに 伝えたいのに 木漏れ日の魔法 磨りガラスの裏窓を 誰かが何度も 叩く音も 聞こえないふり 僕がただ望むのは ささやかな願い事ばかりなのに 季節外れの 暖かい日に咲く花のように ときどき君を そう 忘れないように 忘れないように もっともっと近く ほらもっともっとそばで ただそっとそっと手を伸ばして 待っている もっともっと遠く ほらもっともっと高く ただずっとずっと目を凝らして 待っている もっともっと長く 消えてゆく前に早く ただそっとそっと指先で触れてみる 僕はまだこの街で あてもなく言葉を探しているから いつかまた会えないかな ほんの少し すれ違うくらいでいいから