遠くの街から空を焦がすような 真っ白な光の粒が 風に流れて僕は目を閉じたんだ そっと目を開け 見渡してみると 途中まで解いたはずのパズルが 最初のページまで巻き戻った 小さな街の土曜日の夜に 不似合いなくらいにまばゆい灯り 僕の影は 行くあてもなくて溺れてゆく ほんの些細な生きてゆく糧は ゆがんだ光の向こう側 目をこらしてよ ほんとはみんなわかってるはずさ 少しの勇気があるんなら 手をかざしてよ 衛星都市を繋いでいくような 曖昧な光のループを 僕は指先から撃ち放った そっとさわった右胸の傷は 忘れかけていた約束みたいに 色あせた記憶も呼び覚ました いくつもの波が寄せては帰すけど 君を笑わせられずにいたから 僕の声は ため息の海に溺れてゆく ほんの少しの優しさがあれば 言葉が頼りになるから 耳を澄ましてよ ほんの些細な悲しみのかけら 少しの勇気があるんなら 手を伸ばしてよ 小さな頃に夢見た景色を 見下ろして伸びた爪を噛んだ 君の影は あの頃と何が変わっている? ほんの少しの優しさがあれば 言葉が歌に変わるから 耳をすましてよ きっと答えは光の向こう側 少しの勇気があるんなら 手をかざして ほんの些細な生きてゆく糧は ゆがんだ光の向こう側 目をこらしてよ ほんとはみんなわかってるはずさ 少しの勇気があるんなら 手をかざしてよ 目をこらしてよ 耳をすましてよ