「シンガーソングライターの 恋人にはなりたくないな。 どんな恋も全部 歌にされちゃうんだろう。 そんなの恥ずかしいったら ありゃしないから絶対嫌だな。」 そう言うなら1つ聞かせてよ じゃあなんで私といるの? ライブ終わり いつも通り 客席で待ち お疲れ様って笑うあなた 「なんか今日は少し、いつもより 声の調子悪かったね。」 って一言多いの 図星を突かれて 余計に 体も疲れて hah でもそういうとこ 本当は嫌いじゃない だけど「うるさい。 何も知らないくせに偉そうに 分かったようなつもりで 言わないで。」 心の中とは なんか裏腹 強がってばっかの私こそ一言多いの 無理やり拗ねて黙って あなたも呆れて黙って 足音ズレていく帰り道で 出会った頃に あなたが言ってた言葉を突然 思い出した 「シンガーソングライターの 恋人にはなりたくないな。 どんな恋も全部 歌にされちゃうんだろう。 そんなの恥ずかしいったら ありゃしないから絶対嫌だな。」 そう言うなら1つ聞かせてよ じゃあなんで私といるの? 夜の散歩 一歩一歩 歩いてると 頭の中突然降りてきた あなたのセリフ 一つ一つ 音をまとう そして一つのメロディになった ふと立ち止まって 急いで 「ねえ、ちょっとだけ待ってて」 すぐ感づいたあなたの隣で 忘れないように いつも通り慌ててボイスメモに 吹き込んだ シンガーソングライターの 恋人にはなりたくないな どんな恋も全部 歌にされちゃうんだろう 「耳に残るメロディだね」 評論家ぶったあなたに 1番最初に聞いてほしくなる そう思うのはなぜだろう? 「シンガーソングライターの 恋人にならなきゃよかったな」 そんなことは絶対言わせないよ 「シンガーソングライターの 恋人になってよかったな」 いつかそうきっと 思わせてあげるから 「この歌の中に出てくる 『あなた』って僕のことだよ」 なんて自慢できるその日まで ずっと一緒にいてよ できればその先も ずっと一緒にいてよ