「お前どうしてるんや」って 昨日あったばかりなのに 心配して電話をかけてくる 今、忙しいからって電話を 切ったけど ありがとうって言葉をかみしめてる きっといくつになっても あの日の子供のように きっと何年たっても あの日の母のように 誕生日や母の日に花を贈れば 「おおきにやで」って 涙をながしている また来るわってそっけなく帰る僕を 見送っている姿がやけにさみしい 今度、電車にのって みんなで旅にでも行こう 遠い昔の思い出 たずねてみるのもいいね * 小さくなったその 背中で聞いた 子守唄が今も心に響く 鼓動が奏でる優しいあの歌 永遠に唄いつづけよう 親父が死んでひとりじゃ 寂しいやろって 兄貴が一緒に住もうと 言ってくれたのに ひとりの方が気楽やって がんこさは変わらない おかげで俺もあきらめの悪い 奴になった どうかこの先の時が おだやかでありますように どうかこの夢がかなう 時を見せられるように 母に手をひかれてかよった銭湯の 跡にはきれいな家が建つけど 瞳に残るあの 懐かしい景色は あざやかな絵のように見える 連なる家並みの狭い路地に響く 子供の笑い声夕焼けにせかされて 歌を唄いながら帰った家には たくさんの笑顔があっ