例えばポストが赤いとか 空は青だとか 誰かが決めた概念を 何も疑わずに信じている 今が午前4時だと言われてもそれは 誰かが決めた世界の基準であって そこに正解などない 僕の正解とは 僕の世界とは "失う"何をもってそう呼ぶのか "生まれる"何をもってそう呼ぶのか 時計の針が乱れることなく 音を刻んでいる このリズムでさえも 誰かが決めて作った正解だ Mary 汚してくれ 何が白か判るように Mary 綺麗なだけじゃ 何も誰も信じられないよ 擦り減るばかりの靴と 擦り減るばかりの命 駆けずり回った日々が 嘘じゃない証を僕に 朝陽が当たると光る空気は 埃だ 積もればただの汚物だ 感性すら概念に囚われていないか? ここにいるのは本当の自分か? Mary 壊してくれ 僕の中が解るように Mary 言われるままじゃ 嘘も正解も信じられないよ 美しさを疑う時 他人(ひと)の声を疑う時 そこで生まれた規準が 作り出すのだろう僕を 空は青で海も青だと言う どう見ても 同じ色ではないように思う ただそれは青だとされている 青という概念がある それも青でこれも青だと言う それに従わなければならない 従う理由とは お母さんが青だと言うから お父さんも青だと言うから みんなが青だと言うから 外れてはいけない 間違えてはいけない 馴染まなければいけない 目指さなければいけない 愛さなければいけない 生きなければいけない -僕が生きているのは誰の世界だ?- Mary 汚してくれ 何が白か判るように Mary 綺麗なだけじゃ 何も誰も信じられないよ 擦り減るばかりの靴と 擦り減るばかりの命 駆けずり回った日々が 嘘じゃない証を僕に 本当の世界を僕に