例えば誰かの呼吸が聞こえる程に 意識研ぎ澄ましてきた ふらついても 瞳を閉じたまま 感じた強い光に 未来を重ねていた 聞こえただろう 噛み締めただろう その意思を束ね 絆に変えて 答えが正しいと決めるのは誰 張り詰めた声で 心で叫ぶ 「私のせいだし望んだことなの」 ひび割れた物語だって 紡いで進んで 手を伸ばしても 届かなかったあの光を 濁った泥水を掬った そこに広がる景色はくすんでいた 気がついた くすんでたのはこの心か 目の前の景色は今も輝いていた 映ったもの 手に入れたもの 気がつけば どれも掛け替えなくて 一人じゃ進めない道もあるだろう 差し伸べられた手を掴み挑む 私のせいだと流した涙も 拭ってくれる仲間たちが そばで笑って支えてくれるから 安心して泣きじゃくれるの 何度だって失敗したっていい なんてったって孤独じゃないし 指咥えた人生なんか とうの昔に置いてきたはずだろう 声は聞こえたか 君は何者なの? 僕は僕達だから また超えられるはずだよ 誰かが立ち止まれば手を引いて進む 誰にも代わりなんて できないから 「私のせいだし望んだことなの」 ひび割れた物語だって 紡いで進んで 手を伸ばしても 届かなかったあの光を