帰り道でまた追い越して 僕の後ろで待って 情熱も揺らぎ 遠くなっていた君の影 もっと素直になりなよって すぐじゃなくてもいいよ 帰ることのない日々と 君に会いにゆこうよ 窓辺に浮かぶ 月を眺める僕たちは 深いため息をひとつふたつ ついていた どこまで乗るのか 問いかけてるタクシーに 気がつかないまま 家は遠ざかっていた 愛するふたりの距離が 陽炎のように見えたんだ バックシートに深くもたれて 僕は少し眠って 情熱の揺らぎ その先を探してた だって今が苦しくたって うまく行くからいいや 帰ることのない日々に 君は何を思うの 情熱の船は 溶けるように沈み出し ふたりで乗るには難しくなっていた 愛するふたりの手と手 陽炎のように途切れたんだ 街はまた赤くなって色を縫って 光を編んでいた 月はもう遠くなって傾いて 消えかかっていた 愛した確かな日々が 陽炎のように思えたんだ バックシートに深くもたれて 僕は君を思って 情熱も揺らぎ 遠くなっていた君の影 もっと素直になりたかった だけど分からなかった 帰ることのない日々に 君は何を思うの