不思議な気分 扉に手を掛けて まだ少しだけ 秋の匂いがする 僕のこの体 照らす鈍い光 また同じように 朝がやって来て どうにか情熱が 錆つかない様に 毎日を繰り返している 恐れる度にいつも 君の微笑みが 疑いを巻き戻しそうな この腕を止めた 僕を包んだ指先も 肩にふれた温もりも そう 片時も忘れる事は 出来なかった 身を焦がす様な 想いだけがあればいい 古びた映写機は もう何も映さない モノクロのフィルムはそっと 途切れてしまうけど 春を包んだ木漏れ日も 夏を横切る潮騒も そう僕の気を 紛らわす事は 出来なかった 目をそらさないで これが全てさ そう いつでも未来の事を 描いてゆくよ 不思議な気分 扉に手を掛けて まだ少しだけ 君の香りがする 僕のこの体 照らす優しい光 また同じように 朝がやって来て いつか素晴らしい 約束を交わせた時 君を迎えにゆくよ