固らないまま 海の水を食うように素手で鍵を探っ た 話せないことも言えるのか 堪らないままの息が詰まりそうにな ってる いつの日か君に話せないことを言え る 羽が指のように曲がっている 毛を膜している狐 目くらまし並んだ足の列 マス目の上に歩けど とめどもなく豪雨と浮く 宙に お花 を(君はどう思う)摘む 鳴る目覚ましだよ いく時間だよ いつもどおり雷を浴びる 首の上は泡立っていく しょめる前に ほら 思いかけてお花を届けるから急いで いく 羽が指だから手を振っている 皮膜100足付着した筒 爪弾きの爪の弾きの いつもどおり雷を浴びる 首の上は泡立っていく いつもどおりまた 思いかけてお花を届けるから急いで いく 固らないまま 海の水を食うように素手で鍵を探っ た 話せないことも言えるのか 堪らないままの息が詰まりそうにな ってる いつの日か君に話せないことを言え る