コンクリートジャングルを抜け 出して かしましい街からようこそ、 ここはプロムナード 酔いどれの言葉は綺麗じゃないが 確かにそこにあったんだ 変わらぬ愛の正体が 若さを盾に私は酌をし、気を回し 遊び歩いた道に今でも二人の跡 いつもと違う土を踏みしめる感触が なんだかやけに熱かった なんだかやけに熱かった 高架下眠る老人は、 いつか成り得るもう一人の自分 そうはなりたくないなと高括って、 全てわかったようなふりして 下り坂追い越して行く自転車、 立ちこぎのその軽やかさ 風がやけに冷たかった、 風がやけに冷たかった 下り切った私を待つのは決まって 上り坂で 木漏れ日は私を見下ろして、 見透かして、澄ました顔をして 子供の手を引く家族は、 まるで世界の始まりのようで なんてちっぽけになったんだ、 なんかちっぽけになっちゃった 同じ景色を見送りながら 動く歩道、歩く程にすり減る靴底 君の横顔、夜毎の小言、 ここはどこ? 胸の音、私たちの事、 いくつもの曲がり角 同じ景色を見送りながら ふらふら歩けど道のり長く 考えすぎって君は言う そうでもないよって言いかけてふと 気が付く この足は止まることを知らなくて 人気はないがまだまだ続くよ、 プロムナード 枯葉も行き場なく彷徨っているね 片づけられるもんならば、 とっくに風が吹かしているさ 疲れ切った私を待つのは決まって 上り坂で それでも何とか歩いて、歩いて 居たはずなのに居なかった、 居ないはずなのに現れた 何も知らない私は何度も通り 魔の現場に出くわした 同じ景色を見送りながら 動く歩道、歩く程にすり減る靴底 君の横顔、夜毎の小言、 ここはどこ? 胸の音、私たちの事、 いくつもの曲がり角 同じ景色を見送りながら 足音は頼りなく街に霞む そんなもんさと君は進む 頷きながら心の中で叫ぶ 私はここだよ コンクリートジャングルに溶け 込んだ 誰かが作り込んだゆらゆら続く迷路 思い出さえも塗り替えて 何をしようと? 君はどこへも行かないし、 僕もどこも行かないのに 同じ景色を見送りながら 動く歩道、歩く程にすり減る靴底 君の横顔、夜毎の小言、 ここはどこ? 胸の音、私たちの事 同じ景色を見送りながら ふらふら歩けど道のり長く 考えすぎって君は言う そうでもないよって言いかけてふと 気が付く コンクリートジャングルを抜け 出して かしましい街からようこそ、 ここはプロムナード 変わり映えない毎日は 好きじゃないが 確かにそこにあったんだ 変わらぬ愛の正体が