幸せに取り憑かれ 探した青い鳥はどれも 手にした瞬間 砂になり 風に溶けてしまった 裸足のまま ただ見上げた空の色は 果てが見えないブルー 純粋な目をした子供が 手品師のだした鳩に 歓声をあげれば 街は少しだけ 笑顔になった 眉をひそめ 後ろで見ていたら 心が貧しいヤツになった 自分を知った ハートがひとつまた 火の玉や穴の中吸い込まれて きっとこれが最後 もう振り返らず歩いた 街の中にいくつも 欲しいものはあったけれど 代わりが利くものなんかいらない だって戻れないんだから。 せめて夢を見させて 大きな雨が 季節をさらうように ここにも降り注いできた 屋根を見つけて 走る僕らが笑っていた 本当はひとつじゃない 幸福の在り方も 受け入れたら きっとすべて許せると ちょっとわかってはいたけど わからせてやりたくて 誰のため歩いてたのか そう聞かれたら 言葉が出なかった だって 言われたくなかったんだから。 力尽きるまで 泥みたいな日々も 思えば群青の 輝きに満たされ 歩いてたんだいつも そろそろ帰ろうよ 水たまりをよけて あの部屋で僕らの 帰りを待つ青い鳥