御伽噺にするには 切なすぎて 正直気が向かなかった 言わずもがな 愁いの中で あやふやになってさ 視界がぼやけ始めた 君といる瞬間に意味があります その刹那で僕は100年ほど 生きられるのです 此処には思い出が多すぎるから 言葉が悴んで 未練に変わってしまう前に 君の頭の 片隅に座っている 僕がいるならそれでいいや 赤シートなんか なくたって忘れない 君の眼に映った景色 君といる瞬間に意味があります その刹那で僕は100年ほど 生きられるのです 君にしかピントが合わないこの 頭にこの先 何を収めろというのだろう 君がいない世界じゃ意味は無い その世界で僕は1秒も 生きていられないのです 明日はどうしてもやって来るから せめて心の軌道に 身を任せてもいいのかな 紐解くにはあまりに短く 稚拙で滑稽で手垢付きの 歴史書だった シングルベッドってこんな広いんだ ちょっと広すぎて 半分くらい余っちゃった