気がした 気がした 時が止まっているような 気がしたんだ 灰色に染まった太陽が 吐き出した 日差しが 僕の胸を突き刺して消えてった 形のない傷残して 哀で充たして 暗い部屋で ずっと終わりを待っている この憧憬だって いつか 忘れて 消えてしまうの 何も無いと思った 胸の奥 失くしたくない 何かがあった、はず 揺らした 揺らした 雨に濡れた 黒く長い髪 何かに追われてるようで 息 切らした 乱した 呼吸を抑えようと絞めた首の跡が 今でも残っている いつまで経っても 変わらない日々 漂ってる どうやって笑えばいい? 頬を伝う 涙に色が付いていたのなら 気づいてもらえたのかな ねぇ 思い出して ひとつだけ 輝く星があったなら もうなにもいらない いつか 雪が 溶けたあとには 枯れた大地にも葉が芽吹く 呼びもしないのに 明日は来る だから僕はずっと此処にいる あの花が咲くその時まで 気がした 気がした 時が動き出すような気がしたんだ 窓の外はもう春だ